ビーチ天国〜イビサの幻影
直島はイビサだった。
写真は無い。なぜなら海水浴をしていたから。

島唯一の海水浴場には海の家も無い。
監視員もいないが、大きなブイが浮いていて
そこから飛び込むのは非常に気持ちよかった。

アートフェスな女の子のグループは、夏の江の島では見かけない
初々しいオーラを放ち、この夏初めての水着になっちゃいました的な無邪気な海水浴。
ブイの上から青い海に飛び込めば、それはまるでいつか見たポカリスエットのCMのよう。

そんな中、私と中学生の息子は、旅行前に釣り具店で仕入れた銛で
魚を捕ろうと企んでいたのですが、間違って女の子を刺してしまいそうだったのでやめて、
シュノーケリング、シュノーケリング。
そこまで水は澄んでいないけど、それでも泳いでいる魚が見えました。

そんな夕暮れ、ベネッセハウス方面の沖から
巨大な魚が3匹。
と思ったら、巨大な美女が3人ビキニのまま延々と泳いでくるではないか。
延々と?遠泳と?
まあどっちでもいいが、遠泳して来たと思ったら
そのポカリスエットのブイの上にひょい!と乗っかり
しかも3人。多分ポルトガル人。もしくはスペイン人。推定身長180センチ。
水に濡れた、必要最小限のビキニで腰に手を当て仁王立ち。
その様子は、私達からはちょうど夕日と逆光で
とてもとても、ここはイビサとしか思えないようなシルエット。
しばし私と中学生の息子唖然とし、見とれる。

そんなことがイビサで・・いいや直島でありました。
これが夏の思い出。
昨日の台風で吹き飛んでしまった夏の幻影。

夏の幻影だったのだろうか?
多分息子も一生忘れまい。