You used to dream yourself away each night
To places that you'd never been
On wings made of wishes
That you whispered to yourself
Back when every night the moon and you
Would sweep away to places That you knew
Where you would never get the blues
Well now, whiskey gives you wings
To carry Each one of your dreams
And the moon does not belong to you
But I believe That your heart keeps young dreams
Well, I've been told To keep from ever growing old
And a heart that has been broken
Will be stronger when it mends
Don't let the blues stop you singing
Darling, you've only got a broken wing
Hey, you just hang on to my rainbow
Hang on to my rainbow
Hang on to my rainbow sleeves
虹の袂に
自分がささやく望みでできた翼に乗って
行ったことのないところに飛んでゆく夢を
君はいつも見ていた
決して憂鬱を感じないとわかっているところへ
夜ごと、月と君が運ばれていっては戻ってくる
今や君の夢を運ぶのは、いつもウィスキーにもらった翼で
月もすでに君のものではない
でも君の心は若いころの夢をもちつづけていると私は信じている
絶対に年をとってはいけないと私は云われてきた
そして、傷ついた心は癒された時、さらに強くなると
憂鬱のせいで歌うのをやめたりしないでくれ
君は翼が片方折れただけなんだよ
だから、私の虹につかまってくれればいい
私の虹にしっかりつかまって
虹色のたもとへ連れて行こう
恋人だったトム・ウエイツがリッキー・リー・ジョンズのために書いた曲。
これは彼から彼女へ向けたメッセージだったのか?
荒れた生活をしていた彼女を、彼が虹の袂に連れて行ったのか?
考えるだけで涙が出てくる。だけど別れて離ればなれになった二人。
「愛」以上の何かがあるのか?いや、それこそが本当の愛なのか?
秋の夜長。そんなことを想像していると、
彼女の歌声が心に染み入る。
それは強いウイスキーの様に。
これは今のリッキー・リー・ジョーンズ。
彼女は未だ歌い続けている。
未だ「自分がささやく望みでできた翼」に乗っている。