限りなく透明に近いブルー
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上士幌の空。
空と地平線の間が「限りなく透明に近いブルー」。
この小説の中で主人公のリュウは
見えない巨大な鳥の影におびえていました。

この世で一番恐ろしい事は見えない物を想像する事。
そんな風に思ったのは、この上士幌でディアハンティングに同行したから。

ディアハンティングには様々な側面があります。

・環境保護
・地域(食肉の流通を通じた地域の活性化)
・生き物の生と死

ハンティングされた鹿の瞳は限りなく透明に近いブルーだった。

見えないということで恐れている事があるとすれば、
これは、一生のうちで一度は必ず見ておく必要があることだ思いました。

悲しみだとか、ドラマ性だとか、そんな物ではない。
暴力性もなく、神聖でもなく、ただの通過点。

「死を受け入れる」以前に、死は生の一部である。
(今度は村上春樹のフレーズだが)
そんなことをリアルに感じました。

生に執着する唯一の生き物が人間なんだろうか?

自分の生きている何十年かは、宇宙の歴史からすると一瞬だし、
その宇宙=時間という概念を越えたところに我々がいるのだとすれば、
やはり死もまた我々の一部である。

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進めば進むほど単純になって行く
星は眼のようだとか
死は眠りのようだとか
(Les Carabiniers-Jean-Luc Godard)

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